カルティエ腕時計の主な種類

男女ともに人気の高いブランド、カルティエ。
バッグや財布などが有名ですが、その洗練されたデザインが魅力で、腕時計にも根強いファンが多くいます。その主な種類をご紹介します。

サントス (Santos)

正方形型のフェイスを持つモデル。
スタンダードなデザインのため、男女問わず人気の定番品です。
1904年、ブラジル人飛行士のアルベルト・サントス・デュモンがカルティエに依頼して誕生し、その名前からサントスと呼ばれました。当時は軍用や宝飾用しか腕時計がなかった時代なので、サントスは「実用品の腕時計としては初の商品」と言われています。

 

トノー (Tonneau)

楕円形の曲線ケースが特徴的なモデル。ダイヤをあしらったものもあります。
男性向けのイメージですが、カルティエはサイズ展開も豊富なため、レディースのモデルもあります。
1906年に発表され、初の量産型腕時計として脚光を浴びました。そのシャープなデザインから、現在でも好むファンは多いようです。

 

タンク (Tank)

縦長の長方形フェイスのモデル。
スマートなデザインのため、女性の圧倒的な支持を誇ります。
1917年、戦車が通った後のキャタピラの轍 (わだち) を見て思いついたデザインだそうです。それをスマートなデザインに仕立てる感性こそが、カルティエらしさと言われる名品です。

 

パシャ (Pasha)

丸型フェイスに、特徴的な留め具つきリューズのモデル。
男性の支持が高く、現在でも人気が高いカルティエ腕時計の代表格です。
発端は1930年、モロッコの中央都市、マラケシュの「太守 (パシャ) 」であったエル・ジャヴィ公がカルティエに依頼した自分用のモデル。その後一般発売に向けて再設計され、1985年に正式に登場しました。

 

パンテール (Panther)

金色や銀色、あるいはそのコンビ色を基調とした豪奢なデザイン・モデル。
ダイヤが散りばめられている、さらに豪華なモデルも多く存在します。
パンテールとはカルティエがブランドイメージとして大事にするモチーフ、「豹(ひょう)」を意味します。横から見たフォルムが座った豹のようにしなやかで、女性的なイメージを強く放っています。
これらのモデルはケース部分に18金 (YG, WG, PG) を用いるものも多く、カルティエの腕時計を代表するものばかり。
そのシリーズ名を踏襲し、新たにデザインされたモデルが数多く発表されてきました。
たとえば男性的なパシャも、女性向けにデザインした「ミス・パシャ」というモデルが出ています。
「サントス・ガルベ」「タンク・フランセーズ」「パシャC」などのように、ケースがステンレス製のものも発売されています。高級ブランドのカルティエながら、素材を変えて一般層へもアプローチを拡大をしていることがわかります。
そうした動きの中、銀製 (シルバー) ケースの「マスト (Must) 」シリーズもクラシカルなデザインがファンからの好評を得ました。
ほかにも、ダリの絵画のように、ぐにゃりと曲がった独特のフェイスの「クラッシュ (Crash) 」など、多くのシリーズがあります。

 

伝統が残るのには、必ずそれなりの理由がある。
カルティエの腕時計に共通するのは「洗練された、ネオ・クラシカルなデザイン」。それこそが、カルティエ最大の魅力かもしれません。
これらの腕時計は素材やデザインを変えながら、現在でもその名を残す伝統的なラインナップと言えるでしょう。