動物の皮革素材について


 
バッグや財布などに使われることが多い、一般に「牛革」が知られている皮革素材。特に素材を指定せず「GENUINE LEATHER」表記の場合も、多くは牛革を使用しています。 その牛革だけでも年数や性別で質が変わり、名称も「ハラコ」「カーフ」「カウ」「ブル」などと変わっていきますが、中には牛以外の素材を使った皮革製品も多くあります。


「ラムスキン」
仔羊を使用した皮革製品。
上質なやわらかさが特徴で、高級ブランドにも多用されます。

「シープスキン」
成羊を使用した皮革製品。
やわらかさと丈夫さを兼ね備えています。

「ピッグスキン」
豚を使用した皮革製品。なじみやすい固さと毛羽立ちのような質感が特徴で、衣料品にもよく使われます。

「ゴートスキン」
ヤギを使用した皮革製品。ピッグスキンに似ていますが、加工しやすく、やわらかさがあります。

これらは肉が食用ということもあり、その再利用も兼ね、比較的多く市場に出回っています。 それ以外の動物素材を使ったものも多くあり、中には珍しいものもあります。

「ディアスキン」
シカを使用した皮革製品。やわらかく、なめらかなので財布や小物によく使用されます。害獣として駆除されたシカの革を再利用するという、ジビエに近い側面もあるようです。

「クロコダイル」
ワニを使用した皮革製品(種類により呼称が変わります)。
一時期の高級品の代名詞。ツヤ処理や模様により、ゴージャスな雰囲気を醸し出します。牛革に人工的な突起をプレスした「型押し品」もあるほどの人気です。

「オーストリッチ」
ダチョウを使用した皮革製品。
やわらかく、プツプツした突起が特徴。上品な豪華さを演出します。
牛革に人工的な突起をプレスした「型押し品」もあるほどの人気です。

「リザード」
トカゲを使用した皮革製品。ツブツブの細かいウロコ状の模様が特徴で、クロコよりシック。牛革に人工的な突起をプレスした「型押し品」もあります。

「パイソン」
ヘビを使用した皮革製品。逆立ったウロコ状の表面が特徴で、やわらかい。金運を招く縁起物という意味で、財布によく使われます。ウロコ状の表面が取れないよう、表面を覆って加工しているものも多くあります。牛革に人工的なウロコ模様をプレスした「型押し品」もあります。

「エレファント」
ゾウを使用した皮革製品。ザラザラした質感が特徴で、とにかく丈夫。ブリーフケース(書類かばん)などに使われていました。

「ホースヘアー」
馬のたてがみを使用した皮革製品。丈夫で軽いので、バッグ本体の保護のため表面に張られることが多いようです。また、馬の皮も「ホースレザー」として財布などに使用されることもあります。

「シャーク」
サメを使用した皮革製品。ザラザラした突起が特徴で、とても固く強度があります。固いため、基本部分に牛革を使用した財布やバッグ表面のワンポイントによく使われます。

「ガルーシャ(スティングレイ)」
エイを使用した皮革製品。見た目と質感がサメに似ていますが、キメが細かく、強度があります。サメのように表面使用がほとんどですが、加工しやすく、表面全体に使用されることもあります。
他にもベンガルヤマネコやアザラシなど、さまざまな動物素材を使用したものがあります。好景気の頃は、日本でも「珍しい動物の皮革製品を持つ」ことがステータスになっている場面もあったようです。

 

昔は高級品だったも、生産・加工技術が進み、現在になると牛革などは一般的になっています。逆に、当時は高級品の象徴だったクロコダイルやオーストリッチは需要が激減してしまいました。高級皮革製品はゾウの牙のように高く売れるため、闇取引が横行。動物の乱獲が問題化しました。その結果、1973年に採択され、1975年に効力を生じた「ワシントン条約(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)」によって厳しく取り締まるようになったのです。

以後、景気の移り変わりや、日本でのバブルのように、経済の様子も激変。
動物愛好家の方も増え、ワニなど素材の形がわかる皮革製品は残酷だという声が大きくなりました。またファッションは常に流動的なので、クロコダイルやオーストリッチは価格面でも、鳥獣保護の視点でも、ファッションとしても、需要が激減してしまいました。そのため、当時はとても高い価格で購入していたワニやダチョウ、トカゲなどを使用したバッグも、買取時に現在の中古相場での値段がつくと、とても残念な結果になることが多いです。エルメスやシャネルといったハイブランド品に限り、現在でも高く取引されているのが現状です。
食事と同じで、それが「生命」であったことを感じ、「使わせていただいている」と感謝する気持も必要ですね。

多種多様な皮革製品。
その丈夫さと使いやすさで、さまざまなコレクションをお持ちの方も多いことでしょう。バッグや財布、大きさや用途などシーンにより、使い分けるのもよさそうですね。

真珠(パール)について

真珠(パール)について

「買った時は高かったのに、売る時には価値がつかないなんて……」
そんな声をよく耳にする代表格、そのひとつは「真珠(パール)」です。
ここではパールの価値や現状について、お話してみましょう。

そもそも、真珠は「生もの」です。
生きているアコヤ貝の中で少しずつ大きくなり、形が良いものだけが製品になる。それが真珠。
そのためかなりの手間や手作業が重なっているため、自然と新品販売時には高級品になります。
特に大きいサイズや、質がいいものなどは18金やプラチナの台座や金具を使い、リングやネックレスとして高額で販売されます。
そこへ「ミキモト(MIKIMOTO)」「タサキ(TASAKI / 田崎真珠)」といったブランド・ネームが付与すると、さらに高額品になります。
あまりサイズが大きくなかったり、形に多少いびつさが見られるものは、地金部分に銀(シルバー)を使用して廉価で販売されることも多いようです。

 


しかし、そんなに手間がかかる真珠は、売却時には「ほとんどが評価されない」のです。それはなぜでしょうか?

真珠は、冒頭に記述したように「生もの」です。
もともとは生物の中にあったものですから、生物と同じく、時を経ると悪くなっていきます。
また最近は養殖技術が大幅に向上し、いわゆる「本真珠」はほとんどなくなりつつあります。
さらにはイミテーション技術も向上したため、若い層を中心に「本物でなくてもいい」という方が増えています。
すでにいちデザインとしてのファッション感覚になっている面も強く、使い捨て感覚になっている昨今のファッションでは、イミテーションのほうが好まれる部分もあります。
冠婚葬祭などの席に必要な場合でも、100円均一などのお店で「とても近寄らないとわからないぐらい」のクオリティのイミテーションが、すぐに手に入るようになっています。
そうした技術的な面や、価値観の変遷によって、真珠はダイヤのように「永遠に価値があるもの」ではなくなってしまったのです。


それを飛び越えるのが「ブランド力」。
先に挙げたミキモトやタサキといった真珠で有名なブランドや、ハイブランドのアクセサリーは「ブランド品のアイテムとして」取引されるため、真珠を用いたデザインのアクセサリーとして見られます。
しかしそれもブランドあってこそ。ノーブランド品や百貨店購入の真珠は、それ自体にアクセサリー評価に付与する力がなく、ほとんどの場合が「真珠の重さを引いて」金具部分だけを軽量した貴金属の重さ買取になってしまいます。

また意外な盲点としては「物価の変動」もあります。
「買った時は高かった」という方の多くは、数十年前の購入額を憶えています。しかし当時は「1ドル360円」などの好景気。2019年現在で1ドルが100円少しであることから単純に計算すると、現在より3倍以上の物価だったことになります。
これは好景気時代に購入されたアイテムの多くに言えることです。

母娘の間で引き継がれることも多く、思い入れも深い方が多い真珠。
せっかくですから、安価で処分するより保管しておくのも方法のひとつだと思います。
真珠アクセサリーは世代を越えて根強い人気がありますから、欲しがっている方に差し上げるのも手段のひとつです。


そのためにも、デリケートな真珠はケアが必要。

・使用後は表面を拭く(汗や脂が変色の原因になる)
・他の宝石と一緒にしない(表面がキズつきやすい)
・食品や洗剤、化粧品などを近づけない(溶ける可能性がある)
・湿度の高い場所を避ける(酸化が進んでしまう)
・極度に乾燥させない(表面ヒビや割れる可能性がある)
・紫外線や熱、光に当てない(変色しやすい)

こういったことを常に心がけ、小分けにしてケース保管することがオススメです。
またバラバラにならないよう、2年に1度を目安に中を通している糸を交換することも大切。

せっかく出会ったお気に入りの品物。
すぐに手放すのではなく、長く使ってあげれば真珠もきっと喜びますよ。

喜平チェーンについて

ネックレスやブレスレットなどのチェーンに使われる、「喜平」という名前をご存知でしょうか。

基本的に、輪っかをひとつずつ組み合わせた「あずき型」チェーンをひとつずつ90度にひねり、カドをプレスで平たく押しつぶしたものを「喜平」と呼びます。そうして面を作ることで光が反射し、豪華に輝きます。中には平らにした面にダイヤをちりばめる方もいるようです。
スタンダードなものは上下をプレスした「2面喜平」ですが、プレス面を増やした「4面」「6面」「8面」、多いものでは「12面」「14面」「16面」もあります。対称的にプレスが入ることが基本のため「3面」などはほぼ製作されません。

また、リングの編み方でも名称が変わります。

輪っかを1本に1本通すと「シングル喜平」と呼ばれ、2本通すと「ダブル喜平」になり、3本通した「トリプル喜平」もあります。
プレス面と編み方を組み合わせることで光り具合や見え方が異なっていき、デザインについては「ダブル6面喜平」などと呼ばれます。

 


この「喜平」という呼び名には、2つの由来説があります。

・日本で初めてこのチェーンを作った飾り職人「鈴木喜平さん」にちなんで「喜平」と名付けられた説
・南北戦争の頃の騎兵隊がサーベルや懐中時計につけていた鎖のデザインが現在で言う喜平チェーン型で、それが明治の日本に入ってから「騎兵」が「喜平」に転じたという説

しかしどちらも確たる証拠がなく、噂にとどまっています。
「いつの間にか喜平と呼ばれていた」というのが、実際のところでしょうか。

 


喜平チェーンには細いものも多くありますが、特にインパクトの強い太いチェーンで有名です。
素材は18金が多い印象ですが、中にはプラチナやシルバーを用いたもの、または貴金属以外の廉価な金属 (銅や真鍮など) を使用してメッキを施し、最初からメッキ商品として販売しているものもあります。
デザイン料があまりかからないシンプルなアクセサリーのため、金やプラチナの喜平は資産価値として求めやすく、投資目的でお持ちになっている方も多いようです。
そのため地金感覚で「30g」「50g」「100g」などとグラム単位で呼ばれることも多く、またグラム誤差が大きくないことも特徴です。

しかし注意したいのは、喜平チェーンはシンプルで作りやすいため、偽造品も多く出回っていること。
見抜くには知識や経験が必要になりますが、異なる素材に金メッキを施して「K18」刻印を入れたものや、シルバーに「Pt900」刻印を入れたものなどが買取店にも持ち込まれます。
不審なほど安価なインターネット販売などがあっても、おおよそ偽造品の可能性が高いので購入は控えたほうが得策。購入の際にはしっかりとした宝飾店を利用したほうがいいでしょう。
また前述のように、最初から「18KGP (18金メッキ) 刻印」などを施し、アクセサリー用の安価なメッキ製品として販売している店舗もあります。
そうした意味でも、安直に「喜平 = 金」とは考えないほうがいいかもしれません。

 


そのシンプルさで見直されている「喜平」デザイン。イヤリングや指輪にもデザインが使われることがあります。
身の回りにひとつ、あれば気持も変わるかもしれませんね。

ダイヤにまつわるエトセトラ

「鑑定書」と「鑑別書」の違い

店舗やTV・ネットショッピングなどで、ダイヤモンドや石物ジュエリーを購入した際、証明書が付属することがありますよね。

小粒すぎる場合は付属しないことも多いですが、ある程度の大きさであれば付属する可能性が高くなり、その多くは「鑑定書」「鑑別書」ではないでしょうか。

このふたつ、似たような名前ですが、まったくの別物なのです。

 

端的に言えば、

「ダイヤモンドだけに付属する、品質詳細が書かれたものが『鑑定書』」

「ダイヤモンドや色石に付属する、天然石か人口石かが書かれたものが『鑑別書』」

「鑑定書」はダイヤモンドにしか付属せず、「4C」と呼ばれる鑑定基準が明記されています。

4Cとは、ダイヤモンドの品質を意味する4つの基準である「重さ (カラット / Carat) 」「色 (カラー / Color) 」「透明度 (クラリティ / Clarity) 」「研磨 (カット / Cut) 」をまとめて「4C」と呼びます。

鑑定書にはそれらのランクが明記されており、そのダイヤの価値がおおよそ判別できます。これらを判別して価格を設定していく、その基準になる要素です。たとえば買取店などに持ち込む際、この証明書があればランク通りの評価になることもあり、大切なダイヤの付属品として必ず保管しておきたいものです。

ただし、好景気のためどんなダイヤでも飛ぶように売れた時代があったため、当時はダイヤの評価を何段階もランクアップさせたものも多く発行されてしまいました。そのため現在の評価基準とは異なる場合も多々あります。

一方の「鑑別書」は、ダイヤに付属することもありますが、それ以上に色石に付属することが多いと思われます。

こちらは「天然石か人口石か」を示すものなので、鑑定書のような詳しい評価は書かれていません。いろいろ書いてあるように見えますが、中心は「重さ (カラット) 」と「天然石と認む」の記述のみであることがほとんどです。

詳しい評価が記述されていないので、実は付属している意味が薄く、買取店に鑑別書を添えて持ち込んでも評価の対象外になることも多いと思います。質があまりよくない石に付属させることで、付加価値が高いように思わせる効力もあるため、TV通販やネットショッピングの格安ダイヤに付属することも多いようです。

また大きな違いは、鑑定書が「ダイヤのみの評価のため、掲載されている写真は裸状態のダイヤのみ」であるのに対し、鑑別書は「リングやペンダントトップなどの貴金属枠にはめ、製品となったものの写真」が掲載されていることが多いです。つまり「商品についてくる品質保証書」のようなものと言えるかもしれません。
ただし、天然か人工かの証明にはなりますので、大きい色石に付属する鑑別書は買取時に重要になることもあります。いずれにせよ、破棄せず保管しておきましょう。

 

「中石」と「メレダイヤ」の差

ダイヤは一粒でも、小さなものがたくさんあっても、重さは同じ「 ct (カラット) 」で表記されます。

そのうえで大きいダイヤが1個、中心にあるものを「中石」。ちりばめられている小さいダイヤを「メレダイヤ」と呼びます。

たとえば同じ「1ct」だった場合、中石が1ctのものと、無数のメレダイヤ合計が1ctのもの、どちらに価値があるでしょうか?

答えは「中石」。むしろメレダイヤは「おまけ」程度の評価になることが多いのです。

買取店に持ち込んだ場合、中石が1ctであればそのグレードにより、数万から数十万の価値がつきます。一方でメレダイヤは同じ1ctあっても、数千円程度になってしまうことがほとんどです。

しかしメレダイヤもきちんとカットされ、小さい輝きが集まって豪華に光るものも多くあります。そうしたものは上質な製品としてデザイン性を評価されることもありますが、主にブランド品や一級品に限られる傾向です。

 

 

 

ダイヤ評価は「ラウンド・ブリリアントカットのみ」が基本

では、中石が大きければいいのか? 実はそうでもありません。

ときどき見かける、ハート型や涙型のダイヤ。見た目かわいらしく、デザイン料や加工費がかかるため、販売額も高額になっていると思います。

しかしそれらのダイヤは、実は売却時には価値が低く見積もられます。なぜなら「丸型のラウンド・ブリリアント・カットではないから」です。

一見、かわいく見える変形カット。しかしダイヤの輝きは反射を計算することによるカット技術で変わります。それが最も輝くのが丸型のラウンド・ブリリアント・カット。全方向から光が入り、全方向に光を反射させることができます。

一方でハート型や涙型は、場所により光を受ける部分や放つ部分の差が生じ、光が均一に出入りできないため、光の拡散が不十分。かわいさの反面、光を反射しない悪いカットとして見られてしまうのです。

さらに、ダイヤをリフレッシュするには表面キズなどを消すため、まわりをカットすることで新しいダイヤにします。そうなると小さいダイヤからは小さいダイヤしか作れず、大きいほうが評価が高いのもうなずけます。その再カットにあたり、変形カットをもしもラウンド・ブリリアント型にする場合は「丸型にできる場所以外」をごっそりカットしなくてはならず、その部分は無駄になってしまうか、せいぜいメレダイヤを作る材料にしかできないのです。

そのため、変形カットのダイヤはせっかくキュートなので売却など考えず、ずっと愛用する前提で購入したほうがいいかもしれません。

 

 

ブラックダイヤは価値があるの?

男性が好むことが多い、ブラックダイヤ。あるいは黒までいかず、茶色いブラウンダイヤなどもあります。

粒が小さめで不揃いのもの、それらを連ねてブレスレットやネックレスにしているものなどが、よく商品として販売されています。

これらは「ダイヤ」ですが、価値があるのでしょうか?

答えは残念ながら「多くの場合、価値がない」になってしまうのが、実際のところです。

 

というのも、ブラックダイヤの多くは、天然の色ではなく後から人工的な変色処理を施した「処理石」。

安価で手に入るブラックダイヤは、透明度や色がよくないダイヤを放射線処理し、黒くしたものがほとんどです。透明さが評価につながる一般のダイヤと、真逆の行為をしています。つまり評価の低いダイヤ素材を黒くすることでわからなくして「ブラックダイヤ」と呼ぶことで価値をつけ、製品化しています。

さらにダイヤに似せたモアッサナイトなどを使用したものも多く、いずれにせよ、大きさのあるものでもかなり安価で購入可能です。主にパワーストーンなどとして提供されています。

ときおり青やピンク、薄いグリーンなどのダイヤもありますが、これらも同じように放射線処理や高温高圧着色、別の物質を蒸着させたものが多く、評価は同様にかなり低くなります。

 

一方で、本当に天然のブラックダイヤも存在します。ブルーダイヤなども天然ものが存在し、そうした天然のカラーダイヤは総じて価値が高く評価されます。そのためアクセサリーとして評価されると、価格は一気に跳ね上がります。

もしもそれなりの安価で手に入るなら、それは人工着色であり価値がきわめて低いと考えた方がいいでしょう。

 

 

意外と身近な人工ダイヤ

ダイヤを買ったことがない方でも、人工的に製造された「合成ダイヤ」であれば、意外と触れる機会が多いでしょう。

ダイヤモンドはその丈夫さが何よりの特徴。それを活用するため、人工的に生成したダイヤが多くのものに使われています。おそらく誰もが「ダイヤモンド加工」という表示を目にしたことがあると思います。

たとえば金属のコーティング。身近なものではフライパンの表面をダイヤ加工することで、丈夫で傷つきにくく、すべりのいい器具ができます。

工業用ダイヤモンドを使用し、工具のカッター部分などにもこの技術は使用されています。丈夫にすることで消耗品寿命を伸ばし、完成度を高める手助けにもなっています。

オーディオが趣味の方も、レコード針に使用されていることはご存知でしょう。振動板のコーティングにも使われ、振動率を上げて良質の音響を呼ぶ介助になっています。

あるいはアクセサリーとして使用される「キュービック・ジルコニア」でしたら、宝飾品が好きな方はよくご覧になっていることと思います。

 

これらはすべて人工のもので、人工的に生成されたものであるため、天然ダイヤと違ってダイヤ素材そのものに価値はありません。商品の質を向上させるための触媒として、人工ダイヤが商品の価値を上げてくれています。

宝飾品としての輝きだけではなく、生活の向上にも役立っているダイヤ……大切にしたいものですね。

世代を超えて愛される、ルイ・ヴィトンの定番品

世代を超えて愛される、ルイ・ヴィトンの定番品

ブランドバッグの代表格、ルイ・ヴィトン。もともと旅行かばんを取り扱う会社として創業されたため、その丈夫さは折り紙つき。
現在でもさまざまな新しいアイテムが出ていますが、不動の人気商品にして定番品である「アルマ」「キーポル」「スピーディ」「ネヴァーフル」の歴史と魅力について、ご紹介します。

 

アルマの歴史と魅力

ルイ・ヴィトンの数あるバッグでも、最も長い歴史を誇るバッグ、それがアルマ。
1900年ごろ、トランクの中身を分けるポーチをひとつにまとめた「スティーマー・バッグ」が誕生しました。
そのバッグは1934年、中世の騎士が使用したバッグに着想を得たデザインの「スクワイア・バッグ」として進化します。これはシャネルの創業者、ココ・シャネルがオーダーしたバッグとも言われています。
1955年にデザインが変更されて名前を「シャンゼリゼ」と変えて定着し、1992年、とうとうアーチ状丸型フォルムの「アルマ」が誕生。実に100年以上の歴史を誇る伝統品なのです。
アルマのよさは、何と言ってもそのかわいらしいフォルム。パリのセーヌ川に架かる橋「アルマ橋」独自のアーチ型の形状を模し、名づけられたと言われています。
アーチ状の上部はダブルファスナーとなっており、大きく開くので中にたくさん入れることができ、開閉や出し入れも簡単。底面がヌメ革で覆われているため、丈夫で型崩れもしにくいのが特徴です。
時代とともに内側にポケットや携帯入れを増やすマイナーチェンジがおこなわれつつ、モノグラムにとどまらずダミエやエピなどの各種ライン、オーストリッチやアリゲーターといった素材、さらにはデザイナーモデルなども多くリリースされ、ルイ・ヴィトンのアイコンとして愛され続けています。

 

キーポルの歴史と魅力

ルイ・ヴィトンがトランクなどの旅行かばんの会社として創業されたのは、前述のとおり。
その信念と技術をもって、現代的な旅行かばんとして1930年代に再解釈したのがキーポルです。いわゆる「ボストンバッグ」「トラベルバッグ」の先駆的存在と言えるでしょう。
発売当初はコットン製で、スーツケースに収納する前提で制作されたため、折りたためる予備バッグとして活躍。その性能からフランス語で「Tient tout(すべてを収納する)」バッグと呼ばれていました。
のちにモノグラム・キャンバスに生地が変更され、英語の「Keep all(すべてを収納する)」に転じて「キーポル」という名前になったと言われています。
キーポル最大の魅力は、やはりその収納力。バッグひとつで旅行に出かけられるほどのサイズながら、より豊富なサイズ展開も豊富です。
ハンドルがしっかりしているので持ち運びも苦ではなく、ショルダーストラップを設けた「バンドリエール」も展開。用途や日程に合わせてモデルを選べます。
コットン時代の「折りたたみ」も健在。両端からたたんで中央で折り、コンパクトにすればスーツケースにも入ります。ヴィトンの源流である「旅行かばん」の強みを実感できる逸品です。

 

スピーディの歴史と魅力

さながらキーポルを小さくしたようなボストンバッグ、それがスピーディ。誕生はキーポルと同じく1930年代で、旅行用ハンドバッグとしてヌメ革仕様の「エクスプレス」というバッグでした。やがて急速に発展する現代にあわせ、「現代のスピード感に対応できるように」スピーディという名前に変わったといいます。
1959年から生地がモノグラム・キャンバスに変更され、オードリー・ヘプバーンが愛用していたという背景も手伝って、日常にも旅行にも使いやすいスピーディは世界中で人気を呼びます。まさに「ルイ・ヴィトンが旅行かばんから街仕様のバッグになった瞬間」をとらえたアイテム、それこそがスピーディなのです。
基本的にキーポルと構造が同じスピーディは、そのシンプルさと大容量が魅力。同じくサイズ展開が豊富で、ショルダーストラップ付属のバンドリエール・モデルも展開されています。
ハンドバッグの大きさなので、デザインの遊びが利かせやすく、数多くのラインやデザインで発売されました。
丈夫さと使いやすさ、デザイン性を総合的に考えてスピーディに行き着く人も多く、現在でも愛用者は数知れず。ファッションとしても合わせやすく、時代に流されないデザインはいつまでも魅力的です。

 

ネヴァーフルの歴史と魅力

以上の歴史あるモデルと違い、2007年に製造が始まった「ネヴァーフル」。すっかり街仕様バッグとして定着したヴィトンが「街用バッグは、デザインが先行して荷物容量が少ないことが多い。『どんなに荷物を入れても一杯にならない(=Never Full)』バッグを作ろう」と企画されたのがネヴァーフルです。
歴史あるヴィトンのヌメ革ハンドルをセミショルダーの長さに設計し、軽量と耐久性の双方を実現。あっという間に不動の地位を獲得し、現在最も目にすることが多いヴィトン・アイテムになりました。
ハンドルのスマートなデザインにより、大容量かつ軽いことがネヴァーフル最大の魅力。荷物が少ないときは左右のストラップを留めることで、上部がすぼまってコンパクトになる設計も人気を呼びました。
近年発売されたモデルということもあって、どんなファッションにも合わせやすいのも魅力。「ラフなシャツとジーンズに、ネヴァーフル」でも不自然さがまったくありません。ポーチ付属で使いやすいうえに、価格も抑えめにリリースされたことも人気に火をつけた理由のひとつでしょう。
その爆発的な人気のため、多くの人気ラインや特徴的なデザイナー・モデルが数多くリリースされていき、一気に市民権を獲得しました。「新しい、時代を超えるモデル」として今後も愛されていくことでしょう。

ルイ・ヴィトンのバッグは、歴史ある設計と素材、それにより実現できる丈夫さが何よりの特長。
他にも無数のモデルが存在しますが、特に人気が高いこれらは、時代や年齢を超えて愛用される逸品と言えるでしょう。
さまざまなモデルを吟味していけば、必ず自分の用途や好みに合ったバッグを見つけることができるはずです。
いくら丈夫なレザーといっても、荒く使ったりお手入れをしないと傷んでしまいます。
使用後には乾拭き、汚れがついたら拭き落としするなど、愛着をもって使用したいものです。
もし不要になっても、人気のヴィトンは必ず欲しがっている人がいます。プレゼントしたり買取店などに持ち込むことで、時代を超えて愛用されていくことでしょう。