家庭でもできる金具まわりの「青サビ」ケア

革製バッグを長期間保管していると、鋲などの金具まわりに緑青色した「青サビ」が浮いてきます。

これは金具に使われている真鍮や銅の性質によるもので、放置すると増えて広がってしまいます。さらにバッグの生地に付着してしまった場合、布などは青い汚れがついて取れなくなってしまいます。
そうなる前の、青サビのケア方法をご紹介します。

青サビが浮いた程度の比較的初期であれば、綿棒でこするだけで取れます。ただし周囲に触れると、その部分の布に付着して取れなくなってしまうので要注意。
両端を使用し、もったいないと思わず1ヶ所を拭いたらその先端は使わないのがポイントです。くりかえし使うと、慣れないうちは周囲の布に付着させてしまう可能性があります。
バッグを乾拭きでお手入れをする際など、いっしょに綿棒で金具まわりや表面を拭けば簡易的な青サビ予防にもなります。

青サビが広がってきている場合は、爪楊枝を使います。少しだけ力を入れ、金具の周囲をぐるっと回すようにすれば青サビは簡単に取れます。
それを取り去るときは、爪楊枝から落とさずにティッシュに落とすか、青サビを浮かせた状態からフッと息を吹きかけて飛ばします。指で取ると指に汚れが付着したり、バッグ内部についてしまったりします。布部分についてしまったら、すぐに吹き飛ばしたり逆さまにして落とすこと。指でつまもうとして広げてしまうと、かなり落ちにくくなるので要注意です。
爪楊枝を使う場合に気をつける部分は、力の入れ具合と角度。力を入れすぎたり、爪楊枝先端の鋭利な部分を周囲にあてると、金具周囲の革素材を傷めてしまいます。金具まわりのなぞり跡がついてしまうことも多々あるので、慣れないうちは無理せず、少しずつ取りましょう。
やはり爪楊枝をもったいながらず、取り替えながら何本も使うことが大切です。青サビが少なくなったら、取れた青サビを落下させずに済む綿棒に持ち替えましょう。

重層や市販のクリーナーを使って落とす方法もありますが、金具のまわりの素材を傷めたり変色させてしまうので、手先のテクニックに自信がない方にはおすすめできません。特にレザー素材は変色する可能性が高いので、要注意です。
また、青サビは湿気などから発生しているため、水拭きなどは厳禁。より青サビの発生率を高め、逆効果になってしまうこともあります。

清掃後は、ファスナーをあけたまま風通しのいい部屋に置き、金具まわりや内部を陰干ししましょう。すべての原因は湿度が高い日本の気候や、押し入れ・クローゼットの保管による「湿気」です。普段から使っていれば、適度に風が入って青サビが浮くことはあまりありません。
愛着をもって大切にしまっておく気持も大切ですが、何より、使われるために生まれてきたバッグ。せっかくですから、使ってあげたいものですね。